2022年2月26日（土）- 3月5日（土）

休廊：日曜日/入場無料

［月曜-土曜］10:00-18:00

【作家】蓮輪友子

【キュレーション】岡田翔

【インストール】岡田翔、岩崎広大

【デザイン】相島大地

【展覧会サイト】https://kakeru-okada.com

この度、蓮輪友子の個展「alpha」を開催致します。

2019年末より感染が拡大する新型コロナウイルスによって、一般化された美術鑑賞の形式として、オンライン展示があります。オンライン展示では、場所や時間を考慮することなく多くの場所から作品へのアクセスが可能となりました。今後、オンライン・オフラインそれぞれでの美術鑑賞をより豊かなものとするためにも、空間への解釈と同様にディスプレイによる作品の色彩についてもポスト・パンデミックの芸術として思索する必要があるでしょう。

蓮輪友子は、これまで自身で撮影したデジタル映像をモチーフとして、絵画の制作に取り組んできました。彼女の絵画には、デジタル映像の持つ透明感や軽やかさが描かれながらも、デジタル映像には無い、絵の具から生じる独特のマチエールがあります。このようなアプローチは、絵画の可能性をモチーフと共に更新しようという試みであり、また絵画の独自性の追求です。蓮輪の制作は、オンライン展示によりディスプレイで見る絵画が普及した現代において、ディスプレイの光から絵画を実践的に検証しようというものです。

今回の展覧会「alpha」では、新作とこれまで手掛けてきた旧作、モチーフとして使用したデジタル映像など、作品とドキュメントによる展示構成を行なっています。